秘密な彼氏
毎度おなじみのボクサーパンツ姿の隆志がベッドのうえに座っていた。

その鍛えられた肉体に、つい目が行ってしまう。

引き締まった二の腕に骨張った指先、キレイに6つに割れた腹筋。

いつもその躰で抱かれているんだと思うと、鼻血が出てしまいそうだ。

「なーに物欲しそうに見てるの?」

そう言った隆志に、
「――なっ…!」

私は我に返った。

も、物欲しそうですって!?

「見てない!」

私は首を横に振って否定した。

って言うか、物欲しそうって何なの!?

私は一体、どんな目をしていたのよ!?
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