秘密な彼氏
そのままベッドに運ばれて、隆志が私を寝かした。

「ちょっと、どうしたの?」

そう聞いた私に、
「だから行かせたくなかったんだよね」

何故だかよくわからないが、隆志にため息をつかれた。

「な、何を言ってるの?」

そう言った私に、
「自覚してよ。

あやめは俺のものだって」

隆志が言い返した。

してるに決まってるじゃない。

私だって、ちゃんとわかってるよ?

「もう我慢できない」

「えっ、何が?

――んっ…」

隆志に唇を奪われた。

そこから先は、もう何も考えられない。
< 144 / 170 >

この作品をシェア

pagetop