秘密な彼氏
おいおい、そんなんでいいのかよ。

けど眠たそうな隆志の目に、何も言えない。

仕方ない、か。

心の中で呟いた後、私も横になろうとした。

ピンポーン

「えっ?」

玄関からチャイムの音が聞こえた。

どうせ、変なセールスかなんかだよね。

私もまだ眠いし。

ピンポーン

………そのうち帰るよね。

ピンポーン

……セールスマンも、相当なまでに粘るね。

ピンポーン

…しつこさは1位だ。

ピンポーン

「俺が出る」
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