秘密な彼氏

Final Chapter

日曜日。

レンタカーを借りると、隆志の故郷へと向かった。

その間、隆志はどこか不機嫌そうに運転していた。

実家へ帰りたくない理由でもあるのかな?


「ついたよ」

隆志が車を止めた。

下りたそこは、
「わーっ」

田舎だった。

都会と違って空がキレイなうえに、空気がおいしい。

へえ、隆志ってこんなところで育ったんだ。

もしかしたら田舎で育ったことがバレるのが嫌だったから、私を連れてきたくなかったみたいな?

何とも言えないかわいらしい理由に笑えた。
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