秘密な彼氏
隆志が乗ってきたんだと言うことがわかった。

ベッドは1つしかない。

それも、狭苦しいシングルのヤツだ。

当然2人も人が乗ると、ベッドは2人分沈んだ。

「あやめ?」

私の返事がないことを心配したのか、隆志がもう1度名前を呼んだ。

私は、無視して枕に顔を埋めた。

窒息?

だから、何?

都合のいい女と言う風にしか考えていない隆志に流されたくなんかないだけ。

「あやめー」

隆志の手が私の肩をつかんだと思ったら、グイッと強制的に向かされた。
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