秘密な彼氏
だけど、
「彼女の友達からのお願いよ?

それくらい、いいじゃない」

私は言った。

彼女の友達のお願いも聞いてくれないなんて、そんなのひどいじゃない。

「でも嫌だ」

ツンと横を向いた隆志に、私は息を吐いた。

「…あやめ?」

「もう知らない!」

隣近所なんか関係ないくらいの大声で隆志に向かって叫んだ後、ふとんを頭までかぶった。

「あ、あやめ?」

オロオロするとしている隆志を無視した。

彼女の友達のお願いも聞いてくれない彼氏なんて、もう彼氏じゃない!

隆志なんかもう知らないんだから!
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