秘密な彼氏
そのせいで、あやめの腰が砕けちまったんだから。

でも、あやめの反応がかわいくてかわいくて仕方がなかったから…。

ボスッ!

「ウブッ!」

あやめが投げた枕が、俺の顔面にクリーンヒットした。

…痛いです。

フンと、お姫様は背中を見せた。

「あやめ、悪かった」

俺はその背中に向かって謝った。

「じゃあ、さ」

あやめが振り返って、俺に顔を見せた。

「今日1日、私の言うことを聞いて。

命令には絶対に逆らわないこと」

そう言ったあやめに、
「承知しました」

俺は頭を下げた。

だって、好きなんだから仕方がない。

あやめ、これからもずっとそばにいてください。
< 81 / 170 >

この作品をシェア

pagetop