unrequited love
ホロ酔い気分の私は

圭一さんと乗り合いで帰ることにした。

コタロウより少し高い位置にある圭一さんの肩にもたれた。

圭一さんは 私の髪を少し指で梳いて

チュっと軽く唇を落とし、ポンポンっと軽く撫でてくれた。

タクシーの中で数分間 沈黙が流れたが

少し酔いが冷めてきた私が口を開いた

「何が、社内恋愛禁止ですか、

ずいぶんエラそうなコト言っちゃいましたね。」

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