幻想館-眠り姫編-
そう言われて、お姫様は急に目が輝きだした。



退屈な毎日にピリオドが打てる・・・・・・。

そんなふうに思った

「私にもお裁縫を教えて下さい」



意外な言葉に、魔女は少し驚いた。


それと同時に罪深き王への復讐が叶うと思ったのです。


魔女はお姫様に針を持たせ、裁縫を教えた。



慣れない手つきで縫い物を始めたお姫様


魔女はじっと静かにそれを眺めていた。



それから・・・・・・



お姫様は針を落としてしまった。

急いで針を拾おうとした瞬間・・・・・・・



「あっ!」



針は白い指先に刺さり、真っ赤な血が滲み出してきた。


そして、ゆっくりと倒れ静かに瞼を閉じたのです。


「・・・100年の眠りにおつき・・・純真無垢なお姫様・・・・・・」


私は急に体が動けなくなった!


・・・どうして?


気が遠くなる・・・


消えゆく意識の中、一瞬、スクリーンの魔女が私を見てニヤリと笑った。


・・・裏切られた、お嬢さん・・・静かにお眠り・・・・・・
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