幻想館-眠り姫編-
意識不明・・・


校舎の三階から、飛び下りた。



どう考えても、姉が自殺する理由が見つからない。



週末にはショッピングモールへ行く約束をしていたから。



少年課の警察官が、私のそばにやってきた。



「少年課の如月です。お姉さんの最近の様子を教えて下さい」


「いえ、特に・・・いつもと変わりません」


「何か悩み事とか言ったりしてませんでしたか?」


「姉は・・・自殺なんてしません!
週末に出掛ける約束もしていたんですから・・・」


私は一気に感情が爆発した。


急にめまいがして、壁にもたれかかった

「大丈夫かい!
少し休みましょう」


如月さんが私を支えながら椅子に座らせてくれた。



「気にさわる事があったら許して下さい
警察の悪いクセで・・・・・・」


「いえ・・・仕方ありませんから・・・でも私は真実だけしか信じません。
姉の交友関係は調べているのですか?」


「ああ、今ほかの警察官が当たっている」


「真相が判るまでは、マスコミには発表しないで下さい!
お願いします」


「それは抑えているから心配しなくていいですよ。君は中学生だがしっかりしているんだね・・・これは僕の携帯の番号です。
何かあったらかけて下さい」


そういうとその場を去った。
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