バスケより一番に





ハァハァ…



「……沢さん…」



ハァハァ…





「水沢さん!」





「あっ!!ごめん……」



「うん…」




「……」



「……」




沈黙が続く。




そしてそれを破ったのは徳井君だった。






「彼氏だったんだね…」





「うん…年下のね」




「えっ?
年下には見えない」





「そう?
本当はもっと子供っぽいんだよ」







すぐ拗ねたりするところとか、無邪気な笑顔とか、沢山…






「子供っぽい所が沢山………」




「水沢さん?」




「うっ…なんで」




最近いつも浮かんでくるのは春弥ばっかり。



酷い事されたって分かってるのに…




もう諦めるって何回も何回も繰り返したのに





「忘れられないよぉ〜っ」





自分の気持ちが分からない







だけど一緒にはもういられない…







今度こそ本当にさよなら。




バイバイ…








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