バスケより一番に

二年後の引退試合







あの日から二年が経った。



私はあの日の帰りに徳井君に告白され付き合った。



その時は弱っていて何か支えが欲しかったんだと思う。





だけどやっぱり自分の気持ちに嘘はつけない。




だから私は徳井君と別れ、そしてまたここへ戻って来た。




家は新しく昔の家とは場所が違う。





今、私は高校一年生。





「おはよ波奈」



「おはよ、留里」




留里とは高校は違うけど毎朝一緒に登校してく。





そしてこの場所に帰って来て以来春弥ともあって居ない。





そんな事を考えていると



「懐かしいね」



留里がある男の子を指した。




「本当だね…」




そう言えば中学の頃もそんな事話してたよね。




「私達もう高校生なんだね」




「うん」



私達は高校生になってもバスケを続けている。




「高校生も過ぎるのが早いんだろうね」



「うん、そうだね」







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