[短編]One-Way Ticket
何…


何が起こったの…?


私…


私は……――


男達が去った薄汚い公衆トイレに私はしゃがみ込んでいた。


力が入らない。


ボロボロに破けた服が視界に入ってくる。


急に吐き気が込み上げてきて私は便器に吐き出した。

汚い。汚い。汚い。


無意識だった。


気がつくと私はシャワーの中で全身を


体の中を


赤く擦り切れるまで石鹸で擦っていた。


あの男達が脳裏から離れない。


あの男達にされた行為が瞼に焼き付いてる。


何度洗っても男たちに触られた感触が消えない。


私は汚い…―


もう
那智には会えない…――


こんな体は那智に嫌われる

もう
那智には会えない…―――
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