戦国彼氏
「いたぁぁい!!もう…ッだって伊達政宗は私の大好きな人なんだもーんッ!!」



「そんなん知るかぁぁッ!!!」



「あ…あのぉ…」



慎くんが割ってくると、清ちんとミネちゃんはキッと睨みつける。



「俺…よくわかんないんだけど。何?伊達政宗そっくりって…」





はい。そうです。


初めての人は当然伝わらないでしょう。




清ちんは慎くんの肩に手を置くきながら、説明をし始めた。











「…というわけだ。」

話終え、慎くんの顔を見るとやはりポケ~ッとした顔になっていた。


やっぱり普通の人は伝わらないか…


と思っていた時だった。



「マジで~?すっげぇ俺似てんの?すげーッ!!」


「え……嬉しいの?」


清ちんは信じられんという顔で慎くんを見る。


「すげーし。俺伊達政宗の生まれ変わりじゃねぇ?」




いやいやいやいやいや。


ゲームですから(・∀・)



れっきとしたゲームですから(・∀・)







「なんかお前らおもしろいなッ。俺も仲間に入れてくんねぇ?」



慎くんは耳にたくさんつけたピアスをいじりながらおもしろいことを言う。


「いいけど…」


「やった♪よろしくなッ!!」



伊達政…慎くんは皆と握手をすると、その場に寝っころがる。
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