恋奏~love harmony~

#12




ソウと樹の言い合いが少し続いたがその後は普通にみんな談笑していた。

あたしも相槌を打ったりして話に参加していたら時間はあっという間に過ぎて気付けば夕方になっていた。



「マリ」


ふと名前を呼ばれてそちらを見てみればソウが立ちあがっていた。

帰るのかな?


「うん。」

と返事して扉に向かうソウに続いた。



でも…
まだ家には帰りたくないな。



この手紙もまだ読めそうにないし…




「マリ」


扉を出たすぐに振り向いたソウがこちらを見ている。


「ん?」

「何食いたい?」

「え?」

「夕飯」

そうのその言葉に目を見開いた


「………」

「どうした?」

どうしたってそりゃ…

「帰るんだと思ってたから…」

「帰りたくないんだろ。どこがいい?」

「どこでも…」

「そうか、じゃあ勝手に決めるぞ」

「うん…」




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