四竜帝の大陸【青の大陸編】
～小話～
　　
『りこ中日記』（りこ中心・りこ中毒のハクちゃんの日記です）

　＜＊月＊日＞
本日、りこと風呂に入った。
湯舟は竜体の我に深かったので、りこが抱っこをしてくれての入浴となった。
りこは異界の歌を唄ってくれた。
タオルに空気を含ませ湯に沈め、気泡を出す遊びを教えてくれた。
りこが笑っていた。
りこは楽しそうに笑っていた。
我は風呂が好きになった。

「ハクちゃんが小さな竜で良かった。大きかったら一緒に入れないもんね。うん、可愛い竜だからこうして一緒にお風呂に入る気になるけど……あるわけ無いけど、もしハクちゃんが人間だったらさすがに無理だったなぁ～」

人間の姿。
人型だと、りこと風呂に入れないのか？

人型ならば。
人型にならねば。
りことあれやこれやが出来ぬのだが……。

ふむ。
人型の我は暫らくは内緒だな。
我はりこと風呂に入りたい。
ずっと、これからも。　
この笑顔が見たい。

「ね、ハクちゃん！　身体を洗ってあげるね。この石鹸、すごくいい香りだよ」

あぁ、我は。
我は、風呂が大好きになったぞ。
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