四竜帝の大陸【青の大陸編】
無言のまま、数分。
「……ねえ、ハクちゃん。とりあえず外してくれる? かけらに手首を縛られたままじゃ困るよ」
私の手首に添えられた、4本指の小さな手がぴくと跳ねた。
「……り……りこっ」
「ん、なあに? いい案、浮かんだの?」
「う……浮かんだともっ! とても良い案がなっ」
私を見上げた金の眼が、きらきら輝いていた。
ハクちゃんのこういうところは、無邪気な小さな子みたいでとってもかわいい。
むふふっ。
かわゆいなぁ~。
「ふ~ん、お風呂でのんびりお湯に浸かりながら、教えてもらおうかな?」
「風呂……りこは風呂で使いたいのか? それの提案も捨てがたいが、またりこがのぼせたら困るので駄目なのだ」
使う?
作るんじゃなくて?
「これをお風呂に持っていくわけないじゃない、ハクちゃんったら変なの~。それにのぼせるほど、長湯なんかしないよ~。じゃあ、お風呂に入る前にハクちゃんの考えた‘とても良い案’を教えてくれる?」
「ああ、我がりこに……教えてやろう」
私の膝に座っているハクちゃんの尻尾が、ご機嫌そうに左右にゆらゆらと動いた。
「……ねえ、ハクちゃん。とりあえず外してくれる? かけらに手首を縛られたままじゃ困るよ」
私の手首に添えられた、4本指の小さな手がぴくと跳ねた。
「……り……りこっ」
「ん、なあに? いい案、浮かんだの?」
「う……浮かんだともっ! とても良い案がなっ」
私を見上げた金の眼が、きらきら輝いていた。
ハクちゃんのこういうところは、無邪気な小さな子みたいでとってもかわいい。
むふふっ。
かわゆいなぁ~。
「ふ~ん、お風呂でのんびりお湯に浸かりながら、教えてもらおうかな?」
「風呂……りこは風呂で使いたいのか? それの提案も捨てがたいが、またりこがのぼせたら困るので駄目なのだ」
使う?
作るんじゃなくて?
「これをお風呂に持っていくわけないじゃない、ハクちゃんったら変なの~。それにのぼせるほど、長湯なんかしないよ~。じゃあ、お風呂に入る前にハクちゃんの考えた‘とても良い案’を教えてくれる?」
「ああ、我がりこに……教えてやろう」
私の膝に座っているハクちゃんの尻尾が、ご機嫌そうに左右にゆらゆらと動いた。