私とネコ(仮)

ただ、余りにもテキトーに返しすぎると、

「なあ、真田聞いてんの?」
と、甘えた顔で覗き込んでくる。

私は、そんな彼に弱い。

よしよし、
と、頭を撫でると途端に嬉しそうな顔になる。

そしてそのまま寝てしまう。
そう、あのネコの様に…

「俺、真田のそれ好きだ。」
と、笑いながら言う。

っと、今日は起きてた様だ。

「私も金井の笑った顔好き。」

と、言うと急にそっぽ向いてしまった。

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