リーシュコードにて
「できたよ。……綺麗でしょ。
ガルフストリーム、メキシコ湾流っていうの」
そして栄治の前に、南の海の色をしたカクテルをそっと置いた。
「ごめん……。先輩、もう俺、酒、限界」
だけど栄治は、そうつぶやくと立ち上がり、
窓際に据えられた2人掛けのソファーまでふらふらと歩き、そこに仰向けに倒れ込む。
「うそ、飲ませ過ぎた?」
玲子は、ミネラルウォーターのボトルを片手に、
いつの間にか誠と張るほどの長身になっていた栄治を追った。