最後の恋、最高の恋。


「わかった、……すぐには諦められないけど、幸せにな」


二人を応援できる男の人は、すごい。

私には、無理だ。


二人に“幸せに”なんて言えない。


コツコツと一人分の足音が近づいてくる。

通り過ぎるかと思ったのに、その足音は私のすぐそばで止まって、「……君は?」という男の人の声が聞こえた。


顔を上げた私の顔を見て、目の前の人は悲痛な顔をした。


……そんなに私はひどい顔をしているのだろうか。




「……、そうか君が……」


“君が”、なんだというのだろう。


心変わりされた可哀想な妹?

素敵なお姉ちゃんに一生勝てない妹?



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