最後の恋、最高の恋。



だとしたら、この人はどこまで気配りが上手なんだろう。



きっと私があと2歳年をとったとしても、彼のようにはなれない。

私がずっとお姉ちゃんみたいになれなかったように。



考えが結局はお姉ちゃんへとつながってしまって、そんな自分に呆れてしまう。



なんだかんだ言って、一番お姉ちゃんと私を比較してるのは私だ。


気分を上げるためにもさっきのレースの小物へ視線をやれば、「美月ちゃんってさ」と坂口さんの声。

少ししか見れなかったけど、すぐに視線を戻して、頬杖をつく坂口さんと向かい合う。


「可愛いもの、好きだよね」

「……それって似合わないもの好きだって、暗に言ってます?」


ムッとして言い返すと、虚を突かれたように驚いてから声を上げて笑われた。

< 51 / 337 >

この作品をシェア

pagetop