最後の恋、最高の恋。
だとしたら、この人はどこまで気配りが上手なんだろう。
きっと私があと2歳年をとったとしても、彼のようにはなれない。
私がずっとお姉ちゃんみたいになれなかったように。
考えが結局はお姉ちゃんへとつながってしまって、そんな自分に呆れてしまう。
なんだかんだ言って、一番お姉ちゃんと私を比較してるのは私だ。
気分を上げるためにもさっきのレースの小物へ視線をやれば、「美月ちゃんってさ」と坂口さんの声。
少ししか見れなかったけど、すぐに視線を戻して、頬杖をつく坂口さんと向かい合う。
「可愛いもの、好きだよね」
「……それって似合わないもの好きだって、暗に言ってます?」
ムッとして言い返すと、虚を突かれたように驚いてから声を上げて笑われた。