千年の追憶【完】
音もなく、早時様の姿が変わっていく。


鬼の姿へと…。


美しさに妖艶さが加わって、魅了されてしまう。


「お前は今は、都だ。
でも水菊でいてもらう。
…俺のために。
俺が千年かけても欲しかったのは水菊なんだ。
もう一度言う。
お前には水菊でいてもらう。」


頭の中に響いてくるような早時様の声が、私を支配する。


「立場は同じでいいんだ。
そこは、都でいてくれて構わない。
でも、もう立場が違うという理由で苦しむのは嫌なんだ…。」


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