俺様紳士ッ?!
今どういう状況?
思考回路が回らないあたしは
この抱き絞められてる状況に
ついていけなかった
ドキン ドキン ドキン
回りが静かな道には人影もなく
あたしのうるさい心臓の音だけが鳴り響く
「あ、わりぃ」
渚は正気を戻したみたいであたしを離した
あたしには全くと言って状況がつかめない
それどころか顔が赤くなる一方なのに
「じゃあな」
渚は来た道をまた歩き始めた
「渚…ばいばい!」
あたしは自分でもびっくりする位でかい声を出した
渚もびっくりしたらしく
振り向いて前を向きながら手を振った
渚の金髪が綺麗にみえた