30才の初恋
「明日美何を怒ってるんだ。俺携帯をなくして、明日美に連絡出来なくて不安だった。」




携帯をなくした。




じゃあの女の人は誰?




「話し合いが必要みたいですね。」




「おまえまだいたのか。」




「友達1号として、明日美に立ち会います。」




納得いかないが、この際は仕方ないおまえに従う。斗真の言葉とは思えなかった。




席に戻ると準平さんが、個室を借りたから移動をしましょうと言われ、斗真は私の腕を掴み無言のまま歩いた。




男3人をつれて歩く私は、回りから見たらかなりヤバいと思う。



どうしてこんな事になっているのか、何も悪い事してないのに、帰りたい。



「明日美、逃がさないからな。」




疲れた。




なんで私たちは穏やかに過ごせないのだろ。




どうして、なんで、私はいつも悪くないのに攻められてばかりなの。




言いたい事も上手く言えない。















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