30才の初恋
初対面の3才の女の子どう接していいのか。


宗次郎は20年前と何も変わってないように、私に話しかけるけど、本当にどうしていいのか分からない。


「奈歩、迎えに来たよ。今からスーパーへで買い物して、ケーキ屋さんへ行こう。」


うん、と頷いた奈歩ちゃんが私を見る。


そんなに見つめられると恥ずかしい。


「ママ?」


ママ?


奈歩ちゃんは私を見てママと言った。


奈歩ちゃんのママに私にが似てるの。


奈歩ちゃんが私に抱きついた。


どうしよう、子供は苦手なのに。


「ママ、抱っこ。」


抱っこですか。


どうやって抱っこすればいいのよ。


固まってる私に奈歩ちゃんが体をスリスリして来た。


仕方なく、座って奈歩ちゃんに目線を合わせ抱きよせる。


「ママのにおいがする。」


私って臭い。


お風呂にも入ったし下着も替えたはずなのに、臭いだなんて言われてしまった。


「宗次郎、私って臭いのかな?」


なんで笑うのよ。


宗次郎笑い過ぎです。


「ママが笑ってる。」


嘘、笑ってないよ。


ママ可愛いと言って、奈歩ちゃんがぎゅっと抱きついて来た。


「笑ってるママが好き。」


奈歩ちゃんが私の頬にキスした。


驚き過ぎて固まってしまう。


初めてあった女の子にママと呼ばれ、でも、嫌ではなかった。

抱き締めた奈歩ちゃんはとても暖かくて、凄く可愛いらしい。







































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