30才の初恋
源ちゃんが何をしたいのか分からない。




意地悪な事言っては急に優しくしたり、本当に訳が分からない。




源ちゃんは勝手にお風呂に入り、斗真のパジャマを着たりしてる。




そして斗真の帰りを待たずに、夕食を食べだした。




どう言うつもりなんだろか。




「ねぇ源ちゃん、ホテル暮らしならこの家に住みなさいよ。空いてる部屋もあるし、明日美ちゃんいいわよね。」




よくありません。絶対反対です。なんて言えるはずもなく、ただただ無言を貫いた。




「斗真もきっと喜ぶわ。明日荷物を運びなさい。」




明日から斗真がいないと言うのに、源ちゃんが、この家に住むなんてむちゃな話だ。




咲良さんと源ちゃんが話してるのを、聞いてるふりをして、明日からどうしようか、そればかり考えていた。













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