30才の初恋
源ちゃんは、結局そのまま泊まって行く事になっしまった。




咲良さんに言われた部屋に、源ちゃんを案内した。




「いい部屋だな。明日この部屋に越して来るよ。」




あ、斗真が帰って来た。




部屋から出ようとしても腕を離してくれない。




「明日から斗真がいないんだな。明日美を一人占め出来る。」




嫌、離して!




源ちゃんの腕を振り払い、部屋を飛び出した。




斗真に抱きついた。




「今日の明日美は積極的だな。明日から会えなくなるのが寂しいのか。毎日電話するから心配するなよ。」



寂しいのもあるけど、源ちゃんがこの家に引っ越して来るのが不安でたまらない。




「明日美、一緒に風呂入るぞ。」




直ぐ後ろに源ちゃんがいた。




「源太朗、おまえいたのか?」



「空いてる部屋使かわせて貰う事にした。」




「そうか、それがいい。明日美風呂行くぞ。源太郎おやすみ。」




源ちゃんの視線が痛い。




毎日斗真とお風呂に入ってるのに、まだ慣れなくて恥ずかしい。




明日から斗真はいないのだ。













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