30才の初恋
3人でハンバーグ作る事になったが、ハンバーグを丸める事も出来なくて2人に笑われる。


どうして上手くいかないのか。


「ママのハンバーグ、ボールみたい。」


あ、ハンバーグが床に落ちた。


もう本当にやだ。


「明日美は邪魔だから、椅子に座って待ってろ。」


ごめんなさい。


本当に何をしても上手くいかないんだ。


宗次郎が作ったハンバーグはとても美味しくて、ケーキに3本のろうそくを立てお祝いをした。


私の誕生日とは大違いだな。


「パパ、ママに会わせてくれてありがとう。」


胸がきゅんとなる。


「パパは約束を守る男だろ。」


宗次郎は昔から優しかったし。


本当に良いパパだな。


「うん、ママ一緒に寝ようね。」


ちょっとそれは不味いと思う。


仕事初日から外泊だなんて。


どうしよう。


誕生日に奈歩ちゃんを泣かせたくない。


「ママは泊まれないんだ。今日は特別な日だから、奈歩のとこに来てくれたんだよ。」


ごめんね、奈歩ちゃん。


そんなに泣かないでよ。


「奈歩ちゃん一緒に寝ようか。奈歩ちゃんが眠ったら帰るよ。」


だったら眠らないと泣き出した。


私って何処までバカなんだか。


「ママ今日はどうしても帰らないといけないの。でも、又来るからね。」


そうだ、又来ればいい。


奈歩ちゃんに会いたいと本当に思った。


奈歩ちゃん、嘘のママでごめんね。


必ず又奈歩ちゃんに会いにくるから、許してね。














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