30才の初恋
「明日美さん、副社長の用件は何だったの?」




何で私に秘書をさせようとするのか理解出来ない。




受付の仕事ですら満足に出来ないのに。




「あ、昨日の女が又来た。」



美鈴さんの声に振り返ると真辺麻耶がいた。




今日もド派手な服に、派手な化粧。




又副社長に会いに来たのだろうか。




「美鈴、上手く断りなさい。あの女何年か前に副社長の秘書してたみたいよ。」




副社長と何かがあったって事?




「明日美さん、副社長と仲が良いの?」




「副社長と医務室の青山医師は、私の幼馴染みなの。20年ぶりに再会しただけ。」




そう本当にそれだけの関係だ。




「美鈴さん、真辺様を副社長室へご案内して来るわね。」



「明日美さん、副社長に怒られますよ。」




怒られても構わない。



副社長と真辺様がどんな関係か知らないけど、会って話さない限り解決はしない気がする。




止める2人を振り払って、真辺様と一緒にエレベーターに乗り込んだ。



何だか緊張してきた。




ふうー。















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