犬と猫…ときどき、君

あれで解決できたのか?

あいつのことだから、2通目のメッセージは、半分冗談を込めて、俺に“気にするな”って、そう言ってくれていたんだと思う。

ホント、いいヤツすぎて困る。

解決しない問題をずっと考え続けているせいか、昼休みになっても、まだ頭痛が治まらなかった。

「城戸、寝てんのか?」

「……午前中から、具合悪かったのかも」

午後からバイトに来てくれた及川さんと、胡桃の小声の会話を、机に突っ伏しながら聞いている。

「珍しいな。何か言ってた?」

「わかんない。あんまり話せなかったから……」

「……そっか」

できるだけ外には出さないようにしていたから、少なくとも、他のやつらには気付かれていなかったはず。

――それなのに……。

「朝から、顔色悪かったの」

何で一番気付かれたくない胡桃には、気付かれちゃうんだろうな。


「そういえば、沖縄のセミナーのホテル取れたから。ツインとシングル、一部屋ずつ」

「あー、ありがとう。ごめんね、全部お願いしちゃって」

「いや、俺が一番時間あるから。それに、胡桃に任せとくと、とんでもない所にホテル取られそうだし。もしくは、城戸とダブルの部屋とかな」

「はぁ!? それくらいはちゃんとできるよ!」

「そう? まぁいいけど」

相変わらず仲の良さそうな2人のやり取りに小さく笑った俺は、ゆっくりと眠りに落ちていった――……。

< 387 / 651 >

この作品をシェア

pagetop