小さな光
何かすごく懐かしい夢を見たような気がした。

内容は思い出せないけど・・・すごくあったかい夢・・・。

目元がぬれていて・・・どうやら泣きながら眠ってしまったようだった。

とりあえずシャワーを浴びることにした。

シャワーを浴びる前にリビングに立ち寄ると灰皿の中にタバコの吸殻が置いてあった。

「お父さん・・・帰ってきてたんだ。」

私はお父さんと二人暮らしだ。

二人暮らしといってもお父さんはほとんど帰ってこない。

毎月生活に困らない程度・・・むしろ十分すぎるぐらいのお金が通帳に振り込まれている。

もう一ヶ月以上父親とあっていないと思う。

たぶんもう家にはいないだろう。

こうやって時々夜中に帰ってきて必要な荷物だけとって出て行くのだ。

灰皿の中のタバコをゴミ箱に捨ててシャワーを浴びにお風呂場に向かった。

鏡を見てびっくりした・・・目が真っ赤に腫れていたのだ。

「あー・・・最悪だ・・・。」

とりあえずシャワーを浴びて学校行くまで冷やしていたがあまり晴れは引かなかった。

休もうかとも思ったが前半にサボりすぎて出席日数が危ないのでしぶしぶ学校に向かった。


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表紙・目次

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