桜ちる

食事が終わって、
駐車場までの距離にも、
まだどこかで花見をしているのか賑わいが聞こえてきた。

「駅まで送るよ」

相沢はそう言いながら、携帯の番号を書いた名刺を渡した。

麻奈も同じ事をした。

「明日は小森が彼女と来るが、日曜日は空いている。
 もしその気になったら、連絡をくれ」

「嬉しい」

麻奈は正直になれた。
化粧もしないお洒落もしない自分から脱皮する時だと思った。
< 166 / 250 >

この作品をシェア

pagetop