桜ちる

「お茶を飲みに行っただけ。彼女達は君を煽ったんだよ。
 みんな噂だ。確かに結婚前は遊んだが、外人が多い。 
 この社会の女性には手を出してない。 
 元の妻の次は君、それから櫻子だけだ。
 花岡も林も面白がってたんじゃないのか」

何故か櫻子には嫉妬がなかった。相手はすでに逝った人であった。

「噂だけじゃないでしょう。私は」
「君は遊ばれるタイプではない。やられたらやり返す方だ。
 そこを尊敬していた。しかしあの時は」

相沢が始めて心を見せていた。
怒りを麻奈にぶつけて苦しめたのだろうか。

いい訳はしたくないが、説明はするべきであった。
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