桜ちる
相沢と櫻子は水曜日の夜は、トレーニングとサウナに通っていた。
「今週の土曜日に何か予定がある」
「ないです」
「それじゃあ。昌子の実家に行こう思っている。付き合ってくれる」
一泊を考えていると相沢の言葉に
なかなか返事が出来なかった。
相沢は櫻子を見つめていた。
様々に変化する櫻子の表情に相沢は
息を詰めて辛抱強く待った。
櫻子は小さくええと返事をした。
相沢には一泊が問題であったのか
昌子の実家と言ったのが問題であったのか解らなかった。