桜嵐~嵐のような奴等~
「あのね、小春【コハル】姉...あ、私の姉は小春っていうんだけど。小春姉が海の本当のお母さんよ。」
小春...。
私の本当の母親は小春っていうんだ。
知らなくて当たり前だけど、少しショックだった。
「それで小春姉がこの間、突然電話してきたのよ。ある日、もうそろそろ本当の事を言ってもいいかなって、海の2人のお兄さんに海の事を言ったらしいの。そしたらね、」
あぁ、なんとなく予想がついた。
「2人が...私に会いたいって言ったんだ??」
「んーとね......正確に言うと、一緒に住みたいって言ってたらしいわ。」
...え"。
「それを聞いた小春姉と旦那さんがノリノリになっちゃって、あっちで海を受け入れる準備を始めちゃったんだって。その報告に電話してきたみたい。」
なるほど、ね。
「それで私はその家に戻るの??」
「小春姉に頼まれたのよ、あなたを説得してって。......でも私達には、辛すぎた。」
"実の娘だと思って可愛がってきた海に、自分から離れていってほしくない。"
母はそう言った。