2011ヨーロッパハネムーン
出発時間がせまっていたため、あまりゆっくりとくつろぐことができずに、お店をあとにしてX線検査を受け、出国カウンターを抜けていき、搭乗ゲートまで向かった。航空チケットをみると、搭乗ゲートは結構離れた場所にあった。搭乗ゲート付近にはインターネットスペースがあり、そこで僕は、ほんの少しの時間を使いインターネットをすることにした。僕には、気がかりになっていたことがあった。ローマに到着した日のホテルを予約していないことだった。僕は、何も心配していないのだか、個人旅行が初めての妻は、3日前くらいから不安そうな顔を僕に向けていたのだった。妻を安心させるためにも、出発前にインターネットや国際電話で空室状況を確認してみたのだが、どこも満室で宿泊予約は取れなかった。しかし、僕は、現地には、インターネットや旅行会社のパンフレットに掲載されてないホテルがたくさんあることを以前の経験から知っていた。そのため、僕は、全く焦ってはいなかったが、隣にいる妻は、僕が検索しているホテルの画面を心配そうに横から見つめていた。しかし、泊まりたいと思うホテルを見つけることができず、搭乗時間となった。やむなくホテル探しをやめ、不安をかかえたまま飛行機へ乗り込むこととなった。
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