ジェフティ 約束
「おい、インサ。今日はもう家には帰れんだろう。そろそろ門が閉まる時間だしな。納屋に泊まっていくといい。だけど、こないだのように勝手に納屋の酒樽を開けて飲むんじゃないぞ。もう食わせてやらんからな。そっちの坊主もな」
 インサはフライを口に頬張りながら、ラルフに笑いかけた。
「これで今日の寝床心配いらないな」
 自分がぬくぬくできる状況になればなるほど、ラルフの心の中ではシェシルへの心配が募っていくのだった。

「ラルフ!お前、のんきにこんなところで寝てやがって!だから荷物を盗まれても気が付かないんだよ!!」
 突如納屋の入り口が、扉が外れそうなほどの勢いで開いたかと思うと、雷のような声が当たりに響きわたった。
「な、……なんだ!?」
「寝ぼけ面してるんじゃないぞ!!」
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