ジェフティ 約束
シェシルが身じろぎした。
「何か言ったか?」
いいやと笑顔を浮かべこぼれた涙を拭うと、ラルフは再びシェシルの背中をこすり始める。
「傷跡って、いつついたものとか覚えてるの?」
ラルフはそっとシェシルの顔色を伺った。シェシルはじっと目を閉じ、背中をこすられるのに任せていた。ほんの少しの時間が流れて、ポツリとシェシルが言う。
「一つしか覚えがない」
「一つ?」
「背中の……一番大きな傷」
ラルフが石鹸の泡を手で拭うと、赤く盛り上がった大きく長い傷跡が現れた。思わずその傷跡に指先を添える。
淡々と言葉はつながれていく。
「父と母が殺されたときに、一緒に受けた傷だ」
ラルフの指先がびくりと震えた。
「何か言ったか?」
いいやと笑顔を浮かべこぼれた涙を拭うと、ラルフは再びシェシルの背中をこすり始める。
「傷跡って、いつついたものとか覚えてるの?」
ラルフはそっとシェシルの顔色を伺った。シェシルはじっと目を閉じ、背中をこすられるのに任せていた。ほんの少しの時間が流れて、ポツリとシェシルが言う。
「一つしか覚えがない」
「一つ?」
「背中の……一番大きな傷」
ラルフが石鹸の泡を手で拭うと、赤く盛り上がった大きく長い傷跡が現れた。思わずその傷跡に指先を添える。
淡々と言葉はつながれていく。
「父と母が殺されたときに、一緒に受けた傷だ」
ラルフの指先がびくりと震えた。