ジェフティ 約束
他の大陸ではどうか知らないが、このプリスキラ大陸で傭兵というと、国を失ったものを意味する。戦争で国を失ったもの、自ら国を飛び出したもの、罪を犯したもの。そういったものたちが、生活の糧にと戦場に出る。隣で一緒に飯を食っているものが、報酬次第で明日は敵になるかもしれない。そんな生活だ。自分の腕だけが頼りの過酷な世界。戦場では常に捨て駒として雇われている孤独な存在。
そんな世界をずっと歩んできたのだろうと、ラルフは傷跡を見つめながら思った。
金で雇われれば、人殺しもいとわない連中だと思われている。だから、町中の人がシェシルを蔑んだ目で見ていたのか。血にまみれたマントを仕方なく羽織って歩くしかなかっただけなのに。
――それも、俺を助けたばかりに。
「ごめんシェシル」
ラルフは背中に向かってひとつ涙をこぼした。
言われなき蔑みを受けても、凛と前を向いて歩いていたシェシルがとても輝いて見えた。揺るがない意志がシェシルにはある。
自分は、もし同じ立場ならそこまで出来るだろうかと自分自身に問うてみたが、答えは否だ。今はまだ。未知数である未来に、自分の姿がそうあれと願わずにいられない。
そんな世界をずっと歩んできたのだろうと、ラルフは傷跡を見つめながら思った。
金で雇われれば、人殺しもいとわない連中だと思われている。だから、町中の人がシェシルを蔑んだ目で見ていたのか。血にまみれたマントを仕方なく羽織って歩くしかなかっただけなのに。
――それも、俺を助けたばかりに。
「ごめんシェシル」
ラルフは背中に向かってひとつ涙をこぼした。
言われなき蔑みを受けても、凛と前を向いて歩いていたシェシルがとても輝いて見えた。揺るがない意志がシェシルにはある。
自分は、もし同じ立場ならそこまで出来るだろうかと自分自身に問うてみたが、答えは否だ。今はまだ。未知数である未来に、自分の姿がそうあれと願わずにいられない。