ジェフティ 約束
再びその双眸を閉じると、握りこぶしをひざの上に置き、そのまぶたに情景を思い出すように、シェシルは何度も何度もうなずいている。
「ノベリアの軍は、小さな村の貧しい小さな家の中をめちゃめちゃに破壊してから男をどこへ隠したのかとたずねた」
「男?」
「……ああ、国境を不法に越えてコドリスに進入した罪人だと言っていた。かくまうと、お前たちも同罪だと。だけど、村人が知らないと言うと、やつら……、村人を一人ずつ広場に連れ出して殺し始めたんだ」
シェシルの両手が硬く硬く握り締められる。
「かくまっているとろくなことなどないぞと脅していた。だけど、村人の誰もそんな男は知らなかった。
父が広場の中央に引っ張り出されたとき、母は泣き叫んでいた。私はその姿を、家の中の小さな窓から見ていたよ。父は、男は村を出て王都に向かったと言った。もちろんうそだ。
そして、殺された」
「酷い!」
ラルフはシェシルの身に起こった出来事と、自分の村に起こった出来事を重ね合わせていた。シェシルは苦笑する。
「ノベリアの軍は、小さな村の貧しい小さな家の中をめちゃめちゃに破壊してから男をどこへ隠したのかとたずねた」
「男?」
「……ああ、国境を不法に越えてコドリスに進入した罪人だと言っていた。かくまうと、お前たちも同罪だと。だけど、村人が知らないと言うと、やつら……、村人を一人ずつ広場に連れ出して殺し始めたんだ」
シェシルの両手が硬く硬く握り締められる。
「かくまっているとろくなことなどないぞと脅していた。だけど、村人の誰もそんな男は知らなかった。
父が広場の中央に引っ張り出されたとき、母は泣き叫んでいた。私はその姿を、家の中の小さな窓から見ていたよ。父は、男は村を出て王都に向かったと言った。もちろんうそだ。
そして、殺された」
「酷い!」
ラルフはシェシルの身に起こった出来事と、自分の村に起こった出来事を重ね合わせていた。シェシルは苦笑する。