ジェフティ 約束
 ――それで、シェシーが生きていられるのなら、わしは小僧に感謝すべきかもしれんな。
「好きなように生きるがいいさ。詮(せん)ずるところ、他人が干渉しようが、何を選ぼうが、決めるのはお前自身だ。小僧に自分とは違う生き方を教えてやれ。それが大人の務めってもんだろうが。今までの己を恥じてるんなら、なお更な」
 シェシルはこくりと頷き、小さな声で、まるで子供の声のように少し逆上(うわず)った甲高い声で呟いた。
「ありがとう、シェルグ。聞いてくれて……」
「お前を叱るのは、わしの役目だからな」
 シェシルは苦笑しながら立ち上がった。
「ちょっと、外の空気を吸ってくる」
 そう言って、壁にかけてあった黒いオイルコートを肩に掛けると、シェシルは階段を上がって外に出て行った。
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