もう恋なんてしない
瑠璃ちゃんが緋笙流の幹部になったら・・・?

きっと身を粉にして奔走するんだろうな。

そうなったら・・・僕に目を向けてくれる?
今ですら、すれ違いの日々なのに。

「とにかく、女の影がチラついたら…二度とお前の前に瑠璃は出さないからな。
それでなくても、あいつは恋愛スキルが無いんだよ。
泣かせるとか有り得ねー!
そこんとこは、よ~く理解しとけよ?」

再度の念押し。
いや、釘を刺してるんだな?
コイツ、敵に回すと怖いからな~~。

「で、分かってんのか?
分かってんなら返事しろ!」

「分かってるに決まってるだろ!
返事はYESだ。ハイです、はい!」

「よ~し、それでこそ流星だ」

なんだよ、それ!
意味分かんないけど・・・。


でも、一番分かってなかったのは・・・僕自身だった。

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