私が好きになった男は私が嫌いなヤンキーでした。
「今の声は、秋斗と龍希かぁ?」
『そうですよ。あの、すみませんが茜ちゃんに電話変わってもらってイイですか??』
暁は敬語でも違和感がないな~。ちゃん付けとか…。
「いいぞ」
つか、電話の音量デカくね?
さっきから声がまる聞こえだし。
「ん、茜」
「…何?」
『あっ、茜?』
「うん」
『どうするの?』
「…何を??」
『学校バレたこと』
ああ。
そのことね。
「それならまず、『タカミネ』にその情報教えた奴聞き出して、ソイツ潰す」
『どっかのチームだったら?』
「それでも潰すよ」
『どうやって?』
「嫌だけど『舞蝶』動かすよ。」
『嫌なのか?だったらどうして』
「あたしらは引退した人間だから、あんまり元チームメート使いたくないけど、どっかの族だったらあたしらだけじゃ無理だから」
『だったら、ウチ使えばいいだろ』
「あ?…てか千里」
『ああ』
「アンタの族を使えって?」
『ああ、使いたかったらな。それに『舞蝶』は使いたくないんだろ?』
「…まあ」
確かに使いたくない。でも、他人のチームも使いたくないつーの!
『まあ、使えっつーか…協力してやるよ』
協力かぁ~。
「…それなら、よろしく」
協力と使うだったら、全然意味が違う気がする…。
『じゃっ、友稀さんに変われ』
「…はいはい」
「おう。もしもし…ああ……」
さて…
「茜!誰だかわかった!!」
「誰?」
「『ナガノ ミウ』って、女」
『ナガノ ミウ』…
聞いた事無いな。
「アンタどうやってそれ聞いたの?」
「野戸が聞いてくれた」
…野戸が?
「由梨亜。アンタまさか全部野戸に話したの?」
「いや。話すワケないじゃん。面倒くさい」
「あっそ。ならいい」
「それにしても『ナガノ ミウ』なんて聞いたこと無い」
由梨亜もか…。
聞いたことある奴いないかなぁ?
あっ!
「友稀兄ちゃん、電話変わって」
「何でだよ」
「いいから変われや」
「…わかったよぉ~……そう怒んなって」
「じゃ、変わって」
「…はい」
「もしもし」
『んだよ』
「みんなにさあ、『ナガノ ミウ』って奴知ってるか聞いてくんない?」
『『ナガノ ミウ』?』
「そう」
『オイ、誰か『ナガノ ミウ』って奴知ってるか?』
『『ナガノ ミウ』?ソイツ…』
はぁ?