ロ包 ロ孝 2
「んなっ!!」
狂気に満ちたその行為のおぞましさに身震いしそうになるのを漸(ヨウヤ)く抑え、峰晴は絞り出す。
「お、お褒め頂いて有り難うございます。では教えて頂けますね?」
桜木の顔に張り付いていた薄ら笑いは一瞬にして凍り付き、みるみる阿修羅のそれと変わった。
「いいか? 峰晴! 何か勘違いしているようだから教えてやるが、お前には何の権利も力も無ぇんだぞ、解ってんのか!」
背中に突き付けられた銃口が、痛いほど身体に食い込んでいる。ここで相手を怒らせてしまっては元も子もないどころか、命の保証すら危ぶまれる。
峰晴は注意深く付け足した。
「申し訳有りません。教えて頂けますでしょうか」
すると、何事も無かったようにまた薄ら笑いを浮かべて桜木は言った。
「まぁ、ティーファミリーの馬鹿共に使いを出す手間も省けます。いいでしょう、お話致しましょう」
そうして桜木が語り出した話を、峰晴は鵜呑みには出来なかった。
爆風を避け切れずにティーが墜落したと思われる地点に墨刀一味が駆け付けると、窪んだ大地に四散した肉塊と血のシミがただ点々と広がっているだけだったというのだ。
「ヤツのだ」
若いチンピラがボロボロになった血だらけの布を持って来る。
「ぼ、ボスのマントに違いない……」
それは峰晴の目にも懐かしい、ティー愛用の防塵マントだったのだ。
「我々も馬鹿では有りません、奴の力の事も知っています。
奴が2度と再生出来ないように、残骸と血液に油を掛けて燃やし尽くしました」
峰晴が見たのは、ティーを焼き尽くす炎だったのだ。
「ボスッ! ううっ……ぐっ」
マントの切れ端を抱いて泣き崩れる峰晴に桜木は言う。
「ティーが居ないティーファミリー等、所詮烏合の衆に過ぎません。精々首でも洗って待っていろ、と伝えて下さ……」
桜木の捨て台詞を聞きながら、峰晴は怒りのあまりに気を失っていた。
〇※○※○※
「……という訳なんだよ」
「…………」
「聞こえてるのか? 雷児よ」
「…………」
狂気に満ちたその行為のおぞましさに身震いしそうになるのを漸(ヨウヤ)く抑え、峰晴は絞り出す。
「お、お褒め頂いて有り難うございます。では教えて頂けますね?」
桜木の顔に張り付いていた薄ら笑いは一瞬にして凍り付き、みるみる阿修羅のそれと変わった。
「いいか? 峰晴! 何か勘違いしているようだから教えてやるが、お前には何の権利も力も無ぇんだぞ、解ってんのか!」
背中に突き付けられた銃口が、痛いほど身体に食い込んでいる。ここで相手を怒らせてしまっては元も子もないどころか、命の保証すら危ぶまれる。
峰晴は注意深く付け足した。
「申し訳有りません。教えて頂けますでしょうか」
すると、何事も無かったようにまた薄ら笑いを浮かべて桜木は言った。
「まぁ、ティーファミリーの馬鹿共に使いを出す手間も省けます。いいでしょう、お話致しましょう」
そうして桜木が語り出した話を、峰晴は鵜呑みには出来なかった。
爆風を避け切れずにティーが墜落したと思われる地点に墨刀一味が駆け付けると、窪んだ大地に四散した肉塊と血のシミがただ点々と広がっているだけだったというのだ。
「ヤツのだ」
若いチンピラがボロボロになった血だらけの布を持って来る。
「ぼ、ボスのマントに違いない……」
それは峰晴の目にも懐かしい、ティー愛用の防塵マントだったのだ。
「我々も馬鹿では有りません、奴の力の事も知っています。
奴が2度と再生出来ないように、残骸と血液に油を掛けて燃やし尽くしました」
峰晴が見たのは、ティーを焼き尽くす炎だったのだ。
「ボスッ! ううっ……ぐっ」
マントの切れ端を抱いて泣き崩れる峰晴に桜木は言う。
「ティーが居ないティーファミリー等、所詮烏合の衆に過ぎません。精々首でも洗って待っていろ、と伝えて下さ……」
桜木の捨て台詞を聞きながら、峰晴は怒りのあまりに気を失っていた。
〇※○※○※
「……という訳なんだよ」
「…………」
「聞こえてるのか? 雷児よ」
「…………」