こちらミクモ探偵事務所2

斗南はサッとナツミの横に移動し、彼女の肩を抱いた。

「そうやってさ、誰構わず頬を染めるのってよくないと思うんだけど?」

「だって……」

「だってじゃないよ。
本当は今こうやってぼくに肩抱かれて嬉しいくせに」

「と、斗南……」

「言ってごらん。
『私は誰構わず、優しくされるとコロッとなびく哀れな女です』って」

「~っ!!」

「……」

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