こちらミクモ探偵事務所2

「本当か?」

「本当!マジマジ!!」

何度も首を縦に振る羽兎。
紘哉はため息をつき、腕に着けていた時計を外した。

後ろの方で霞がクスクス笑っている。

「紘哉サン、大人気無いッスねー。僕より子供じゃないッスか」

「うるせぇよ。そんな真っ青な顔で言われてもイラッと来ない」

紘哉に言われ、焔美は心配そうに霞の顔を覗き込んだ。
彼はそれを手で払いのける。

< 151 / 320 >

この作品をシェア

pagetop