こちらミクモ探偵事務所2

「大丈夫ッスよ。ただ、吐き気が催しただけッスから」

「全然大丈夫じゃないじゃない!」

焔美が声をあげる。

「トイレ行ってきた方がいいんじゃない?」

「そこまでじゃないッス。ただ精神的なものであって……」

霞は焔美からフイッと顔をそらした。
彼女は若干困ったように頷くと、羽兎の方へ目を向けた。

「ワトちゃんも、そんなそっぽ向いてないで!」

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