こちらミクモ探偵事務所2

「成り行きでここにいるよ!」

「どういう成り行きだよ」

紘哉はため息をつくと、遺体の形に縁取られた白いロープに近寄った。

昨日と同じ、特に変わったところはない。

「じゃあさ、何で紘哉さんはここにいるの?」

「……成り行きだ」

「だったら――」

「ワトコ」

紘哉は羽兎の言葉を遮る。
遮られた方の羽兎はムッとした顔をした。

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