好きだ好きだ、大好きだ。
着替えをしながら、ぼんやりと思い出したのは、今日の亜矢ちゃんの言葉。
「名前かぁー」
う~ん……。
うう~ん。
いや、聞きたいよ?
教えてもらえるのであれば、ぜひとも教えていただきたい。
だけど、あれだけ喋っといて、今更感もあるし。
「ん~……」
制服のリボンを結びながら、もうひと唸りした私は、「よしっ!!」と1人で気合の言葉を口にする。
ロッカーからカバンを取り出すと、更衣室を出て、彼がいるであろうバッティングマシーンに向かった。