好きだ好きだ、大好きだ。

だけど、外に出て心底ションボリした。気合の分だけ、余計にションボリした。

「いつもだったら、まだいるのにー」

見回すその場所には、酔っ払いのサラリーマン。
こんな時間に子供を連れ歩くのはどうかと思う、ヤンママ達――だけ。

「あ~あ……。帰っちゃったのかー」

ポツリとそう呟いて、ガックリと肩を落とした瞬間だった。

「よー」

後ろから聞こえたその声に、肩がビクーーッとなった。

「今日は打たねぇの?」
「あ、あれ!? 帰ったんじゃなかったの!?」
「ん?……あぁ。コレ買って来てた」

振り向いた私の真後ろに立っていたのは、ペットボトルのスポーツ飲料をカシャカシャと振る彼。

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